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超音波探傷検査（UT【Ultrasonic Testing】）
超音波を試験体中に伝搬させたときの音響特性を利用して試験体内部のきずを調べる方法です。
超音波探傷検査（UT）とは
超音波探触子で発生させ試験体中に伝搬させた超音波は、きず部や裏面などで反射する性質があります。この反射波を受信することで、試験体内部のきずを検出する方法です。
超音波は、試験体の材質によって試験体中の音速が決まるため、超音波の送信から反射波の受信までの時間を計測すれば、探触子から反射源までの試験体中を超音波が伝搬した距離（ビーム路程）が定まります。
このビーム路程と屈折角から、探触子きず距離（y）や、きず深さ（d）を求めることができます。
また、この原理を利用することで試験体の厚さを測定することもできます。
主な適用例
・建築鉄骨溶接部の検査
・橋梁溶接構造物の検査
探傷原理（斜角探傷法）
きずの深さ（直射法）:d＝WF・cosθ
きずの深さ（一回反射法）:d＝2T – WF・cosθ
探触子きず距離:y＝WF・sinθ
基準線からきずまでのずれ:k＝Y – y
探傷波形の一例
使用探傷器の一例
菱電湘南エレクトロニクス㈱ UI-S9
